
今年2020年は、12月21日に冬至を迎えます。
冬至は一年で一番昼が短い日。一番太陽の力が弱い日です。
でも、悪い日ではありません。
「一陽来復」 陰極まりて陽となる。
この日を境に太陽が力を増し、陽の氣が増えていく日です。
ヨーロッパでも冬至をお祝いする習慣は古く、ギリシャローマ時代から始まったと言われ、
北欧では冬至の祝福を起源とする聖ルシア祭が、クリスマスを象徴するイベントです。
東洋に限らず、北半球各地で暮らす人々にとって祝福すべき特別な日。
太陽が再び輝きを増し、生命の始まりを意味する、希望に満ちた日なのです。
日照時間は心に与える影響も大きいので、盛大にお祝いする気持ちもわかります。
そして、「一陽来復」には、よくないことが続いた後に、いいことが廻ってくる
という意味もあります。(待ってました!)
だからでしょうか。冬至のかぼちゃは有名ですが、これは風邪を引かないように
というだけではなく、「ん」が二つつくもの(なんきん)を食べて
運がよくなるようにという願いも込められているそうです。
なんきん、れんこん、ぎんなん、かんてん、うん(う)どん、にんじん、きんかん…
身体にもとても良さそうですが、全部具にして熱々のうどんを食べれば、
運気アップも間違いありません(笑)!
また、ゆず湯も「一陽来復」の運を呼び込むために、ゆずの強い香りで邪を払い、
自らを清らかにするための禊(みそぎ)としての起源をもつとか。
このように、光の復活を祝い、運気の上昇を願う冬至にまつわる習慣は、
身体だけではなく、心を調えて、力づける意味が大きいように見えます。
秋を過ぎて、弱まる光に寂しさや悲しさを感じるのは、地域や時代に関わらず、
みな同じなんですね。
でもそれも冬至の日で終わります。
栄養をたっぷり取って、ゆず湯につかり、増長するエネルギーを味方につけて、
冬を迎えましょう。
以前もお伝えしたように、冬は春が来るまでの間にエネルギーを蓄えておく季節です。
陽の氣が増えてきたからと言って、急に動き出してむやみに消耗せず、
心穏やかに、身体を暖かくして、発芽成長期に備えてください。
復活が少しずつ始まります。
2020年、お疲れ様でした。
新しい年が良い年になりますようにお祈りしています。
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