こんなはずじゃなかった。の夏休み。
もっとこれしたかった。あれしたかった。と
不完全燃焼の方も多いのではないでしょうか。
私は色々考えた末、県境をいくつも超えて、両親の顔を見に行ってきました。
8か月ぶりに会った両親は思ったより老け込んでいました(!)
今年80歳なので、もちろんそんなお歳なのですが…
明るさが取り柄の二人ですが、なんだかつまらなさそうなのです。
ダラダラとテレビを見て不安を募らせ、
気が付いたらお小言も増えてたりして、自分達で不機嫌要素も作っている。
「これはいかん!」と、テレビを消しておしゃべりの時間を増やしました。
外的刺激に飢えている両親は、楽しそうに私の話を聞きます。
私が街に出る時は、あれほしい、これ買ってきて。と
今まで我慢していたものをリクエストしてきます。
私を介して外の世界とつながったかのようでした。
また、朝のウォーキングにも両親の方からついて来るようになりました。
夜明け前に目が覚めてしまってから、「寝ては起き」を繰り返しながら
朝を迎えるよりも、いっそ早起きして身体を動かして
眠気が来たらまたお昼寝すればいいね。ということになりました。
朝日を浴びることは、よく聞く健康法ですが、
身体の心地良さを実感することで、習慣化されます。
理屈より成功体験が何よりの動機付け。
ここで、「散歩しないと足腰弱くなるよ!」
なんて脅迫は止めた方がいいです。
確かに先行きの見えない状況が続いていますが、今の世の中には
あれダメ、これもよくない、こんな怖いことになりますよ。
…と、不安にしたり、脅迫めいた情報が溢れています。
特に体力の衰えに自信をなくしているお年寄りや、病身の方には
同じ情報でもより深刻に伝わるでしょう。
これでは、コロナになる前に、
コロナにかかりやすい身体を作っているようなもの。
心と身体は影響しあっています。
接触、消毒、マスク…と感染源を避けるだけでなく、
コロナに負けない身体をつくることも手伝ってあげてください。
『恬淡虚無にして真氣これに従う…』
心を和ませ、安定させて、愉快な内部環境を作った時、氣血を通達させることができる。
身体と心の関わりを説いた、中国最古の医学書にある言葉です。
たとえ一緒に体力作りができなくても、
楽しくおしゃべりし、笑っている時間が増えるだけで、
氣は巡り、免疫力や治癒力が上がってきます。
お家それぞれの条件はあると思いますが、
高齢者を孤立させないことも大事な対策の一つです。
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