
気功というとなんだか神秘的でスピリチュアルなイメージ。
敷居が高くて難しそう。宗教?
または超人的なイメージ。
人を飛ばせるんですか?とよく聞かれます。
気功を続けている者として言えるのは…
気功について学ぼうとすると、確かにきりがないくらい多く、深い。
人を飛ばすこともできるけど、それには修練が必要。
でも…簡単にすぐできることもあって、それがすごく役立つ。
ということでしょうか。
気功は生体エネルギーである「氣」を用いた養生法なのですが、
目に見えない不思議なものなので、その説明は微に入り細に入り…
多くの書物が出版され、ネットでもたくさんの情報発信がされています。
健康本かと思って読み始めたら、何千年も前の宇宙観から始まったりするので、
ギャップを感じることもあるかもしれません。
そして、あくまでも人間は宇宙自然の一部の生命体であり、
人智の及ばない存在を当たり前としてとらえていますので、
「神」や「宇宙」という単語も頻出。まぁ、確かに宗教っぽくなります。
一方、「氣」は健康のためだけでなく、その威力で戦場でも活躍。
気を貯めたり、載せたりして、相手を攻撃していました。
かめはめ波!もそうですね笑
今は武器がありますので、戦術に用いられることはありませんが、
太極拳などの拳法や、武道にその名残があります。
訓練を積めば瓦も割れますし、人も飛ばせます。
でもそれは、魔術ではなく、厳しい訓練の成果です。
先日お会いした剣道の師範も、「竹刀に気を載せている。」と仰っていました。
目に見えないものをさもあるように信じてやっている。
そう簡単にできないことを軽々とやってみせる。
未知なるものを、根拠やプロセスの説明もなく、
その効果現象だけを切り取ってアピールする伝え方では、
信じられないのも無理はないかなと思います。
でも、理屈はなんだかわからないけど、その恩恵にはあずかりたい!
でもいいのではと思います。
鍼灸を受ける前に、中医学の理論を理解する必要はないのと同じです。
効けばいいんです。
中国に行ったらみなさん公園で気持ちよさそうに気功しています。
「ややこしいこと言わんと、気持ちよかったらええやんか。」
って感じです。
あまり難しく考えないで、「えぇ~気持ちいいの?どれどれ…」
ぐらいがリラックスできるので、効果的です。
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