この度の豪雨で被害にあわれた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。
写真は、球磨川沿いを走る車窓からの景色。
テレビには、これがあの美しい場所なのかと、
目を疑いたくなるような光景が映し出されています。
未だ天候が回復しない今は、山と川に囲まれたのどかな田園地帯で、
慎ましく、日々の暮らしを営む人々の姿を思い出しながら
これ以上被害が広がらないことを祈るばかりです。
昔、師匠に「気功は祈りです」と言われたことを思い出しました。
気功の歴史を紐解くと、起源は約4千年前の巫女の「舞」に遡ります。
洪水により湿度が高まり、関節の痛みやむくみといった
人々の不調を治めるために、舞を舞ったという記録が残っています。
激しい自然に手も足も出ず、人間の無力さを思い知らされた時、
祈りによって、自然をなだめ、救いを求めることで、
耐え難い時を、やり過ごしていたのではないかと想像します。
今では、祈りの効果は科学的に立証されるようになりました。
カリフォルニア大学で、心臓病患者393人を対象に実験が行われ、
祈りを受けた患者のグループは、受けなかったグループより
病状の悪化が1/5以下という結果が得られたそうです。
ただ、実験結果を知るずっと以前から、
私たちは、「………を、お祈りします」と口にしていました。
平穏や無事を祈ることは、世界中の人が日常的に行っています。
そして、巫女の舞が気功の原型になったように、
祈ることにより、次の具体的な救いへの行動が生まれることを知っているから、
脈々と受け継がれている行為ではないのかと思うのです。
祈りましょう。
被災された方の苦しみが少しでも和らぎますように。
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